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2022.06.06

WING

ATR、ハイブリッド「EVO」はATR全ファミリーで

主翼・胴体設計同一、ブレードは新型化検討

 ATRが先ごろ発表した次世代ターボプロップ機「EVO」。その正式ローンチは来年まで待つことになりそうだが、本紙の取材に応じたATRはこのほど、「EVOはATRファミリー全体が対象。そのためATR 42、ATR 72、ATR 42S STOL、そしてATR72貨物機が含まれる」との見解を示し、「航続距離、ペイロード、容量とも同じスペックを維持するという考えにあることから、主翼や胴体などの主要構造もすでに効率的な現行と同じ設計とする予定にある」ことを明らかにし、想定する乗客数についても「現行機と同じ」とすることを目指すことを明かした。
なお、ATRは2023年に「EVO」の正式ローンチに踏み切り、「2030年前までに就航させる」ことを目指す。燃費性能を20%向上するほか、CO2排出量を20%削減、100%持続可能な航空燃料(SAF)対応するなど、持続可能な航空輸送の実現に向けて、ATR機の環境性能をさらに高い次元へと引き上げていく方針だ。

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