★シンガポール、観光復興へ取り組み加速

　Withコロナ下で観光開発投資を積極展開

　シンガポール政府観光局のジュリアナ・クア副長官が来日し本紙とのインタビューに応じた。クア副長官は4月からの入国制限の大幅な緩和により海外からの観光客が毎月前年比2～3倍増の水準で推移し、急速に回復しているとした上で、With、ポストコロナ時代での観光需要回復に向けてウェルネス、サステナブル関連を中心に新たな観光素材の開発や観光地の再開発により一層注力していく考えを示した。さらに日本市場に関しては「シンガポール観光において非常に重要な市場」であると改めて強調。消費者向けプロモーションの積極展開に加え、旅行会社との連携をより緊密にして日本からの観光客誘致促進に向けた新たな施策を検討していくとした。

　4月の入国規制緩和で観光客数が急回復
　今年1～6月で世界から150万人が訪問

　シンガポールは、新型コロナ対策として「Withコロナ」の方針をいち早く採り入れ、段階的な制限の緩和を続けてきた。屋内でのマスク着用など、一部の制限があるものの、ワクチン接種についても国民の80%超が3回の接種を完了しており、日常生活については通常の状況を取り戻している。