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2022.08.04

WING

丸紅、エプロン業務をAI解析・可視化、効率化ヘ

 人手不足問題に寄与、定時性向上や発着枠増加にも

 空港業務のデジタル・トランスフォーメンション(DX)化の推進が強く求められている。新型コロナウイルス感染症の影響で航空旅客需要および訪日旅客需要が急落したとはいえ、国内線需要が回復してきたほか、水際対策も緩和へと向き始めた。政府は2025年に訪日旅客数4000万人、2030年に6000万人という大きな目標を掲げており、国内航空業界としても、この目標の達成に向けて歩みを進めようとしている。
 一方、コロナ前から課題の一つと認識されていたことの一つが、空港のオペレーション業務だ。日本は少子高齢化・人口減少という社会問題に直面し、様々な業界で人手不足に悩む。多くの訪日客を迎える空の玄関口である空港もまた、例外ではない。空港における人材不足が、政府が掲げる訪日旅客数の目標のボトルネックとなりかねない。ちなみにアフターコロナへひた走る欧米の空港では、コロナ禍に削減した人的リソース不足が、回復の大きな妨げにもなっており、航空会社は運休・欠航を余儀なくされるケースも散見されている。
 そうしたなか大手総合商社の丸紅は、スイス・チューリッヒに本社を構えるITベンチャーAssaia(アサイア)が開発した「エプロンAI」システムを、日本国内総代理店として日本市場に売り込みを図っている。
これはエプロン前に設置したカメラで取得した画像を人工知能(AI)で分析。エプロン業務を遠隔で可視化することにより、空港のオペレーションを効率化することによって、地上スタッフの負担軽減ないしは人手不足問題に寄与、さらには運航定時性向上に繋げるというもの。