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2022.08.05

ウイングトラベル

★6月の航空旅客市場、危機前70.8%まで回復

 国内線は危機前81.4%水準、国際線も65%に

 国際航空運送協会(IATA)は8月4日(現地時間)、今年6月の世界の航空旅客市場動向をまとめた。それによると、航空旅客需要を表すRPKは、昨年6月と比較して76.2%もの急増がみられた。IATAによると、これは主として国際線旅客需要の力強い回復が追い風になったとしており、全体的な旅客需要はパンデミック発生以前の70.8%の水準にまで回復したことを明かした。

 このうち国内線旅客需要は前年同期比5.2%増となった。多くの市場で需要が好調に推移したことに加え、中国市場でオミクロン関連のロックダウン規制が一部緩和されたことが寄与した。そうした結果、2019年6月の需要81.4%の水準にまで回復したという。

 一方、国際線旅客需要は対前年同月比で229.5%増と急増。アジア太平洋地域のほとんどの地域で渡航制限が解除されたことが回復を後押し。国際線RPKは2019年6月の65.0%の水準に達した。こうしてみてみると、日本は段階的に水際対策を緩和しているとはいえ、あらためて世界の回復の流れから、取り残されている事が浮き彫りとなっている。

※写真=6月の航空旅客需要はパンデミック前の70%超水準まで回復した