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エアバス、A321LRが型式証明取得
最大7400km飛行、ETOPS運航可能に
エアバスは10月2日(仏トゥールーズ現地時間)、同社が開発を進めてきた長距離型のA321LRが、欧州航空安全庁(EASA)と米連邦航空局(FAA)から型式証明を取得したことを発表した。最大3個の中央燃料タンクの搭載が承認され、最大7400kmを飛行することが可能で、ETOPS運航が可能になる。
エアバスによれば、この中央燃料タンクの追加搭載はA321neoのオプションのひとつ。3個の中央燃料タンクに燃料を装備したA321LRは206名を乗せて最大4000海里(7400キロ)飛行することができ、ETOPS認可が必要な路線で運航することができる。ETOPSの承認によって、あらゆる大西洋路線における運航が可能になることが特徴だ。日本市場においても、およそ200名の旅客を乗せて、最大7400キロメートルを飛行することができれば、新たなマーケットを開拓することができそうだ。エアバスによると、東京-クアラルンプール、パリーニューヨーク、北京-ドバイ、シンガポール-シドニーなどのマーケットを切り拓くことができるという。
A321LRはA321neoに3個の中央燃料タンクを装備を追加する。新しい燃料管理システムの導入と胴体下部構造の強化によって、胴体構造の改良および新しいドアの配置の「エアバス・キャビン・フレックス(Airbus Cabin Flex)」オプションが承認された。