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川崎重工、空飛ぶクルマの事業性を検討
20年代半ばに無人物流、後半に操縦者付きeVTOL飛行を
川崎重工が、空のモビリティ革命を起こすだろうと言われる、いわゆる「空飛ぶクルマ」の事業性を調査に乗り出したことが明らかになった。川崎重工では小型電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発目標として、2020年代半ばに無人の物流を実現し、2020年代後半にはパイロット付きのeVTOLの飛行を実現することを目指す。この実績をもって2030年代にはパイロット無しで旅客や物流を輸送することができる完全自律型eVTOLを実現することができないか、可能性を探っているという。川崎重工では物流に対してはマルチロータータイプのeVTOLを、旅客輸送用にはティルトウィングタイプのものを適用することができないか、検討を進めている。10月2日に開催された「空の移動革命に向けた官民協議会」で明らかにした。
川崎重工は言うまでもなく日本のヘリコプター製造の一翼を担ってきた老舗メーカーだ。国産機開発はもちろんのこと、エアバス・ヘリコプターズなどと国際共同開発して、世界にヘリコプターをう繰り出してきた。その川崎重工が空飛ぶモビリティ革命と呼び声の高い空飛ぶクルマに注目している。