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2022.08.24

ウイングトラベル

★旅行業の廃業、コロナ禍で累計1396社に

 8月の官報公示31社、行動制限なしで小康状態

 

 新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりする中、コロナ禍で初めて行動制限のない夏休みを迎えるなど、旅行・観光産業を巡る状況には変化の兆しが見られるが、そうした中、旅行会社の廃業はやや小康状態となっている。8月に官報公示された旅行業の廃業は31社となり、前月の44社から減少したほか、前年(21年)8月の44社、前々年(20年)8月の52社に比べても少なくなった。まん延防止等重点措置等が全て解除され、ゴールデンウィーク、夏休みともに行動制限のない繁忙期を迎えられたことで、旅行業の廃業も一息ついた感がある。ただし、国内旅行の需要回復は進んでいる反面、水際対策緩和の遅れにより海外旅行、インバウンド需要の本格回復にはほど遠く、9月末で期限を迎える雇用調整助成金の特例措置の存廃次第ではこれに頼っている旅行業の廃業が再び増加する可能性もある。

 

 累計JATA214社、ANTA662社、非加盟520社
 国際往来正常化遠く、9月末の雇調金存廃も注視