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岩屋防衛相、F-2後継機の様々な可能性俎上に
今後あり方を議論、15年後の体制を判断
岩屋毅防衛大臣は10月5日の閣議後会見で、F-2後継機について「今の段階で確定的な方向があるわけではない」と述べた上で、選定の考え方として「いろんな可能性を俎上に挙げて、しっかり検討した上で、方向性を定めていかなくては」と説明。一部報道では、既存機の改修ではなく、新規開発する方針を固めたともいわれているが、それを否定したかたちだ。就任会見でF-2後継は、日本の技術や防衛産業基盤が活かされるかたちが望ましい、との考えを示した一方で「これから大綱・中期防の議論などを通じて、将来の戦闘機体制のあり方について検討を深めて判断していきたい」と説明した。
岩屋大臣は、F-2後継機の方向性について、国内開発や、共同開発、新型機あるいは派生型など様々な選択があるとして、現在それぞれの議論の検討を深めているところだと述べた。F-2退役が進む15年後ほどの体制を目途に判断をしていくとした。
10日から日豪「2+2」、防衛相会談開催
岩屋大臣は、今月10日に日豪防衛相会談および日豪「2+2」を開催する予定であることを明かした。最近日豪双方で防衛大臣が交代していて、その直後の会談。「しっかり日豪の協力、さらにはこの地域の多国間での協力、こういった取組について防衛相間でしっかり話したい」と述べた。
「2+2」および防衛相会談については、南シナ海、東シナ海における中国の海洋進出を含め、日豪間および多国間協力関係や、地域の安全保障懸念など、幅広く意見交換を行う考え。これらの会談をつうじて、さらに関係の強化を図りたい考えを示し、具体的に検討が進んでいるものを結実させるよう議論を進めたいとした。さらに共同訓練として、長期滞在や様々な活動において円滑に進めるための検討を進めたいとした。