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ロッキード、新有人月着陸機構想を公表
完全再使用型で火星探査用のベースにも
ロッキード・マーティンは10月3日、ドイツのブレーメンで開催されている国際宇宙会議(IAC)において、NASA(米航空宇宙局)が月軌道上に建設する構想を打ち出しているルナ・ゲートウェイから、完全再使用型で宇宙飛行士を月面に運ぶことができる新型の有人着陸船のコンセプトを発表した。ロッキード・マーティンによれば、この新型有人着陸船は、火星探査のために必要な先進技術も含まれているという。
この月着陸船は単段式で、すべて再使用できるシステム。飛行実証済みの技術およびNASAのオリオン宇宙機から転用したシステムを取入れたものとなっている。その初度形態では着陸機は4人のクルーと2000ポンドの貨物ペイロードを収容して、月面で燃料補給することなく、ゲートウェイに帰還するまで、月面に2週間滞在できる。
※画像=ロッキードの新月面着陸機の想像図(提供:ロッキード・マーティン)