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2022.10.05

WING

スペースウォーカー、3種のスペースプレーン設計を共通化

 コストやリードタイム圧縮、科学・衛星打上機は27年度初飛行

 東京理科大学発宇宙ベンチャーであるSPACE WALKER(スペースウォーカー)の米本浩一最高技術責任者(CTO)は、開発を進めている無重力実験など科学ミッション用スペースプレーン「風神」、小型衛星打ち上げ用の「雷神」の機体設計を完全に共通化し、そして有人宇宙旅行用のサブオービタルスペースプレーン「長友」(ながとも)についても、エンジン本数など一部違いはあるものの、基本的な機体設計を「風神」、「雷神」を共通化することを明らかにした。
 これにより「風神」、「雷神」の機体規模は大型化するが、トータルでそれぞれの機体の開発コストの低減を図ることができるほか、開発リードタイムを大幅に短縮することを目指す。さらに、このほど「風神」、「雷神」の基本設計を終え、いよいよ詳細設計へと踏み込んでいくとした。

※この記事の概要
・新設計の諸元は?
・小型有翼実験機、ドイツで25年打上げ
 メタンエンジンや複合材タンク等実証
・エコなスペースプレーン開発
 JAXA・IHIとメタンエンジン共同開発
・真鍋CEO、シリーズAで20億円調達目標
 ヘリ実証や水素ステーションタンク試作製造
・世界の打上げは増加傾向
 日本の打上げは減少に危機感