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2018.10.10

ウイングトラベル

ハワイ島観光に影響なし、火山国立公園も開園

キラウエア噴火「休息状態」ボルケーノハウス開業

 ハワイ島のハワイ火山国立公園が、9月22日から開園した。キラウエア火山が去る5月11日に噴火し、ハワイ島への旅行需要に影響を及ぼしているが、噴火後もハワイ島全体は平常通りで影響はなく、今回、国立公園が一部を除き開園したことで、キラウエア火山周辺の散策も可能になった。グローバル・ツーリズム・サミットが開催されたホノルルでハワイ島観光局のロス・バーチ局長にインタビューするとと同時に、ハワイ島の状況を視察した。
 バーチ局長は、「キラウエア国立公園は既に開園しており、一部だけ行くことができない状況だ。開演と同時にボルケーノ・ハウス・ホテルはショップなどオープンして営業を開始。10月1日からホテルの宿泊予約を受け始め、実際の宿泊は10月中旬からスタートする」と現状を説明した。
 実際に視察すると、オープンしているボルケーノ・ハウス・ホテルから、ハレマウマウの火口を見ることができる。ただ、噴火によりクレーター状態となり、マグマは見られない。
 また、その先のジャガー博物館、キラウエア展望台・ピクニックエアリア、キラウエア郡キャンプ地は閉鎖されており、蒸気が噴出するスチーム・ベンツまでは行くことができる。キラウエア火山を訪れる観光客は、キラウエア・ビジター・センターで最新情報を入手し、火山の状況をスチームベンツで眺めていた。
 バーチ局長によると、火山活動の状況は、1.マグマの噴出、2.振動・地震の頻度、3.地表の盛り上がり、4ガスの噴出を観測して30日以上収まっていると「休息状態」と判断される。現状はガスは出ているものの、基本的には「安全」と判断された。

 

 パホアにビジターセンター設置を計画
 今後2〜3週間で仮設、年明けに完成へ

 

 ハワイ島、新しいツアー開発のチャンス
 観光局「見て、体で感じるハワイ島を」

 

※写真=左から、ロス・バーチ・ハワイ島観光局長、ミツエ・ヴァーレイハワイ州観光局(HTJ)次長

 

※写真=キラウエア火山の現状を説明するロス・バーチ・ハワイ島観光局長

 

※写真=スチーム・ベンツから見たキラウエア火山のクレーター。遠くにジャガー博物館が見える

 

※写真=ウェスティン ハプナ ビーチ リゾートみるハワイ島の景色