ウイングトラベル
★“第2の観光庁創生”ぐらいの覚悟でチャレンジを
水嶋国交審、国際双方向交流の再構築が必要に
今年6月28日付の国交省幹部人事で、観光政策に精通している水嶋智氏が国土交通審議官に就任した。就任後初の大きな仕事として岸田総理の国連総会出席のための訪米に随行したほか、インドネシアで開かれたG20観光大臣会合に日本代表として出席し、各国の観光大臣や次官らとバイ会談(二国間会談)を行った。水嶋国交審は、「観光の流れが変わるタイミングで海外の観光関係者と直接接する貴重な機会になった。諸外国による日本のインバウンドとアウトバウンドへの期待は非常に高いと実感した」とした上で、「水際規制が緩和されたからといって、インバウンド3000万人の時代に自動的には戻らない。コロナをきっかけにいろいろなことが昔のモードに戻ってしまっている面がある。インバウンドとアウトバウンドが活発に行われていた時代をもう一回再構築していく覚悟が関係者に求められるのではないか」と指摘。「観光庁としても、インバウンド1000万人をめざしていた10年前のように、“第2の観光庁創生”ぐらいの覚悟を持ってチャレンジしていくことが必要だろう」と関係者の奮起を期待した(聞き手=印南有理本紙編集長)。
※写真=弊紙取材に応じる水嶋智国土交通審議官
国際相互交流がもつダイナミズムを改めて実感
水際緩和、イン・アウト両面で世界の期待高く