ウイングトラベル
アリタリア航空、ビジネス需要獲得へ体制強化
日本路線拡充へ羽田就航も前向きに検討
アリタリア−イタリア航空(AZA)のファビオ・マリア・ラッゼリーニ チーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)ら幹部がレセプション出席のために来日した。ラッゼリーニCCOはレセプション会場でメディア各社との取材に応じ、長距離路線の収益増に向けて、ビジネス旅客の取り込みにより一層力を入れていく考えを明らかにした。イタリア本社や日本を含めた世界各地の旅客営業部門において、法人営業を専門にてがけるチームを新設し、法人需要開拓に向けた活動を積極化するほか、ビジネスクラスや空港ラウンジにおけるサービスの拡充やイタリア以遠への接続性を高めるなど利便性強化を図り新規旅客を獲得していくことで、収益性を高めていく考えだ。
また、日本路線における今後の方向性についても触れ、今月からスタートする全日空(ANA)とのコードシェア提携に加え、羽田空港への就航についても、日本・イタリアの航空当局の交渉結果次第である点を前置きした上で「検討を進めているところだ」と述べ、日本路線の拡充について前向きに考えていく方針を示した。
ラッゼリーニCCOは「ここ数年は、少し下向きな時期がつづいてきたが、今年に入って非常に忙しい時間を過ごしている。国際線の搭乗率も好調に推移しているし、貨物事業もよい結果を残している。ここからより一層あがることができるように努力していきたい」とコメントした。
そうした中で、日本市場については「われわれにとって日本はイタリア、米国、ブラジルに次ぐ4番目に大きな市場である。日本事業をより強化していく上でも、レジャー客のみならず、ビジネス客の取り込みを拡大していくことが重要であると考えている」と述べた。
法人営業専門の部門を新設、新規需要を開拓
アジア、北米の長距離路線事業を強化へ
レセプション開催、旅行業界関係者など約150人出席
ANA藤村取締役「日伊間の往来活性化へ関係強化を」
※レセプションで記念撮影に応じる関係者。写真右から4番目がアリタリア−イタリア航空のファビオ・マリア・ラッゼリーニ チーフ・コマーシャル・オフィサー、その左隣から順番にエミリアーナ・リモザーニ コーポレートセールス本部長、駐日イタリア大使館のジョルジョ・スタラーチェ大使、全日空の藤村修一取締役専務執行役員
※写真=レセプションでは11月から着用予定となっている客室乗務員の新制服が披露された