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コスト管理システム不備、岩屋防相「重く受止め」
会計検査院から指摘、ガイドライン策定も
岩屋毅防衛大臣は10月16日の閣議後会見で、会計検査院から指摘を受けた、防衛装備品コストデータを一元管理するシステムに不備が見付かった件で、入力したデータが必ずしも十分ではなく、検討が成されていないとの結果に「重く受け止めて、改善を図らなければならない」との考えを示し、指示したことを明らかにした。
岩屋大臣は、防衛装備品の分野が通常の備品と扱いが異なることを指摘した上で、改善策の一例として「事業者側ともよく相談して、一定のガイドラインのようなものをつくらないことには、システムがしっかりと機能することにならないのでは」と述べ、ガイドラインに沿った改善を示唆した。また、方策など「可及的速やかに検討を行う」として、時期など未定も改善を急ぐ姿勢を示した。
会計検査院の指摘では、システムには原価計算などのデータを入力する必要があったが、事業者側にそれら十分なデータが整っていなかった。システムを開始した当時の判断が疑問視される。岩屋大臣は、当時の判断について「不適切であったとまでは言えない」とし、あくまで準備が十分ではなかった、との認識を示した。さらに「このようなパイロット事業を行うからには、しっかりと成果が上がるように入念な準備が必要。今から改善を図っていきたい」と話し、同事業の成功へ意欲を示した。