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JAXA、エンジン心臓部コアエンジン技術の研究開発加速
高圧系で世界と戦うことができる技術獲得を
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、航空機エンジンの高圧系部位の研究開発を加速する。JAXAは「En-Core(アン・コア)プリプロジェクト(コアエンジン技術実証)として、準備を進めていることを明らかにした。技術的にハードルが高いコアエンジン技術について、「超低NOx(窒素酸化物)リーンバーン燃焼器」と「高温高効率タービン」の研究開発に国内産業界と共に挑むことで、より高い国際競争力を獲得することを目指す。
日本の航空機エンジン産業は、国際共同開発プロジェクトにおけるワークシェアの中心は低圧系(ファン、低圧圧縮機、タービンなど)。従来から国際共同開発では高圧部でのワークシェア獲得が課題となってきた。エンジンの心臓部とも言える高圧部のワークシェアを獲得することができれば、好調な航空機エンジン産業の更なる拡大に繋がることが期待できそうだ。
※写真=高圧系のワークシェアを獲得することができるか否かは日本の航空機エンジン産業の成長に大きな要素だ。写真はPW1100G-JMエンジン(提供:プラット&ホイットニー)