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2018.10.18

ウイングトラベル

一休、富裕層ビジネスの磨き上げを一段と強化

高額所得者と共働き夫婦に照準、差別化戦略推進

 高級宿泊施設向け予約サイト「一休.com」などのサービスを展開する一休は10月17日都内でメディアカンファレンスを開催した。カンファレンスで同社の榊淳社長は、今後の事業戦略について、一休サイトの年間利用額40万円以上の富裕層と共働きの夫婦を主要ターゲットとした事業戦略を一層強化していく方針を示した。主力の宿泊事業では、上級会員向けの付加価値特典の拡充や同社限定で提供可能な客室数の上積みに向けた取り組みに力を入れる。さらに、古民家や別荘を宿泊施設として提供するバケーションレンタル事業を始め、レストランや高級スパ予約事業もセールス体制を強化するなど、周辺ビジネスの拡充にも力を入れる。
 このほか、親会社のヤフーとはデータサイエンスにおける連携を強化。富裕層の消費動向を精査していき、サービス内容を拡充していくことで、国内外のオンライン予約サイトとの一層の差別化を図っていく方針だ。

 

 榊社長「尖ったビジネスに一層こだわる」
 訪日外客向け事業参入せず、日本人客に特化
 バケーションレンタル、個性的な物件開拓へ
 会議の場として一定需要が存在、法人獲得も視野に
 レストラン予約事業の強化へ営業拠点を新設
 スパ部門、WEB即時予約導入で利便性向上
 親会社のヤフーとの相乗効果創出
 データサイエンスで協力体制構築へ

 

※写真=メディアカンファレンスで事業戦略を紹介する一休の榊淳社長