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レイセオン、「ディープストライク」開発を加速
長射程化、火力2倍、在来発射機との統合を完了
レイセオンはこのほど、米陸軍の精密打撃ミサイル(PrSM)要求に合致させるため、自社開発の長射程「ディープストライク」ミサイルの在来発射機との統合を達成したと発表。同社は、米陸軍のM142HIMARS装輪発射機およびM270装軌発射機と、ディープストライクミサイルを収めた新型ポッド式ミサイル容器(2発収納)の接続、統合を完了したとしている。
レイセオンの担当バイスプレジデントによると、ディープストライクはコストを下げながらも、火力を在来の2倍にすることができるとして、米陸軍の要求性能を上回ったという。改良の主な特徴は、1ポッドに2発のミサイルを収納する設計にあるほか、先進的な誘導システムにもあるとしている。この新型の長射程攻撃ミサイルは、ATACMSのような退役が近い在来兵器に比べ、より遠方まで飛翔し、そしてより速く、より強い打撃力を敵に与えるとしている。
※画像=M142HIMARSから発射される「ディープストライク」のイメージ(提供:レイセオン)