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2023.01.16

WING

日米防衛相会談、日米役割や任務の議論強化へ

 効果的な反撃能力運用、日米間調整など必要

 浜田靖一防衛大臣は1月12日、米国防省でロイド・オースティン国防長官と日米防衛相会談を行い、前日に行った日米安全保障協議委員会(2プラス2)を踏まえて日本による反撃能力を含む防衛力の抜本的な強化を速やかに実行し、同盟の役割や任務の分担など、議論を集中的に行っていくことを確認した。会談では反撃能力の効果的な運用や、事態の発生を抑止する共同の取組み、あらゆる段階での日米間の調整などについて、議論を深めていくとした。
 この会談では、日米の防衛担当大臣が防衛協力とその強化など重点的に意見交換した。日本による防衛力の抜本的な強化についてオースティン長官から強い支持が表明されると、日米では役割や任務の議論を速やかに行っていくことで一致した。なかでも日本が新たに保有する反撃能力は情報収集などの分野も重要であり、米国とどのように連携していくか注目される。浜田大臣は会談後の会見で、反撃能力を保有するため「日米共同でその能力をより効果的に発揮する協力体制を構築していくことが必要」だと述べ、今後行っていく検討の中で情報収集を含め、ターゲティングや日米間の各レベルでの調整要領などを検討していくことになるとした。