格安航空券販売のエー･ティー･シーが営業停止

大阪府の第2種旅行業、ANTA会員、破産申請へ

　東京商工リサーチ（TSR）によると、大阪府の第2種旅行業の（株）エー・ティー・シー（大阪市北区天満橋1-8-30、設立平成12年6月、資本金1000万円、富田晃一社長、従業員４名）は、10月19日までに事業を停止し、破産手続きを原正和弁護士（弁護士法人あすなろあすなろ法律事務所）に一任した。負債は現在調査中。
　同社は、国内外の格安航空券と国内旅行を扱う第2種旅行業者（大阪府第2種2276号）で、全国旅行業協会（ANTA）の正会員。インターネット販売を中心に展開し、平成27年3月期には売上高12億4415万円をあげていたが、もともと採算性は低く航空会社による直販等も進むなかで業況は悪化、30年3月期には売上高が約4億円まで急速に低下していた。資金繰りは逼迫し先行きの見通しも立たず、事業継続を断念した。