ウイングトラベル
★4-12月の主要旅行43社、2社がコロナ前上回る
国内は19年比で7割回復、海外・訪日は2割前後
観光庁が主要旅行業者43社の12月実績を発表したことを受けて、編集部が2022年4〜12月累計実績を独自に算出したところ、総取扱額では上半期(4-9月)に引き続き東武トップツアーズと富士急トラベルの2社がコロナ前の2019年を超える実績となったことがわかった。とくに国内旅行では東武トップツアーズ、日産クリエイティブサービス、富士急トラベル、三越伊勢丹ニッコウトラベルの4社がコロナ前を超える水準まで回復。主要43社合計でも国内旅行はコロナ前の74.1%のレベルまで回復した。一方で、海外旅行は43社合計で19年比19.0%、インバウンドは同比16.1%の回復にとどまるが、海外旅行では引き続きインハウス系の旅行会社による業務渡航需要が先行回復しており、コロナ前の7割レベルまで回復している企業も出ている。インバウンドについては、取扱規模は小さいものの三越伊勢丹ニッコウトラベルは4-12月累計でコロナ前を超えたほか、12月単月では日本旅行の外国人旅行の取扱額が19年同月比92.1%の29億9800万円に達し、取扱額1位のJTBグループに肉薄するなど、年末年始を経てインバウンドの回復はさらに進む見通しだ【分析=印南有理】。
海外旅行、上期84.2%減から81.0%減と足踏み
国内旅行は上期35.8%減から25.9%減へ回復