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2018.10.24

WING

関空冬スケ、国際定期便は開港以来初の週1400便超

台風被害の影響払拭、国際旅客便は週1309便で過去最高

 関西エアポートが10月23日に発表した2018年冬期スケジュール(18年10月28日~19年3月30日)の国際定期便運航便数によると、エアライン各社の運航便数合計で、同空港開港以来初となる週1400便を超える運航便数を計画していることが明らかになった。とくに3月のピーク時には週1451便に達することを見込むという。
 関西エアポートによると、17年冬スケジュールと比較して、週95便増える計算で、18年夏期スケジュールと比較しても週69便増加することになる。ちなみに18年冬スケジュールの国際旅客便は週1309便で過去最高を見込む。貨物上屋は復旧がやや遅れていたが、今冬スケジュールで国際貨物便は週142便となり、冬期スケジュールで過去6番目の運航便数となる予定だ。
 去る9月4日に直撃した台風21号とその後の台風24号の影響で、9月の空港運用実績が前年対比で目に見えて悪化。旺盛な訪日需要に引っ張られていた関西経済への影響が懸念されたなかで迎える18年冬スケジュールだが、蓋をあけてみれば、そうした不安が吹き飛ぶ好調な運用になることが期待できそうだ。

 

東南アジア線、ベトナム充実など週177便に拡大
中国本土、新規就航・増便で週369便に

 

 関西空港は台風21号による冠水被害発生から17日ぶりとなる9月21日には全面復旧を遂げる。当初想定よりも迅速な復旧となったが、とくに好調だった関西圏の訪日旅客への影響は数字に如実に表れた。
 そうしたなかで迎える今冬スケジュールだが、国際旅客便は東南アジア、中国本土、そして欧州線を中心にネットワーク便数を拡大する。
 東南アジア方面では、ベトナム航空がダナン線を開設してデイリーで運航するほか、同じくベトナム路線でベトジェットが11月からハノイ線を新規就航。さらに12月にはホーチミン線をデイリーで運航する。加えて、タイ線についてはノックスクートが新規就航。同社はバンコク(ドンムアン)線を週4便で運航する。これにより、関西空港の東南アジアネットワークは、17年冬スケジュールと比べて24便増加した、週177便まで拡大することになる。

 

※写真=冬スケジュールの国際定期便の週間運航便数は過去最高を記録。台風21号で被害を受けた関空だが、それを払拭する勢いで冬スケジュールの運航便数が計画されている