記事検索はこちらで→
2018.10.26

WING

三菱重工、名航大江に射出成形機工場を新設

岩塚工場は将来、生産

 三菱重工は10月25日、名古屋航空宇宙システム製作所大江工場(名古屋市港区)のグランド跡地(約1万8000平方メートル)に新工場建屋を建設し、岩塚工場(名古屋市中村区)にある関連会社U-MHIプラテック(U-MHIPT)の射出成形機ラインを移設することを明らかにした。本年12月に着工、2020年3月に竣工し、同年7月にU-MHIが移転する予定。岩塚工場では小型エンジンを製造している三菱重工メイキエンジンも来年9月までに愛知県内に移転し、2020年以降は総合研究所エリアを除いて生産部門がなくなる計画で、今後、福利厚生施設や商業施設との複合開発を検討していくとしている。
 岩塚工場は1943年に航空機用エンジンの鋳造鍛造部品生産のため開設され、近年は産業用機器の中量産品の製造拠点として機能を果たしてきた。射出成形機、食品包装機械、メイキエンジン(小型空冷ガソリンエンジン)などが主な製品で、このうち食品包装機械は本年10月より三菱重工機械システムの神戸工場で生産を開始し、来年3月に移転を完了する予定となっている。

 

※写真=U-MHIプラテックの射出成形機(提供:三菱重工)