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2018.10.30

WING

航空局、ELTのGスイッチ固着で注意喚起

長野県防災ヘリ事故で墜落時に不作動を確認

 

 国土交通省航空機安全課は10月25日、自動式ELT(航空機用救命無線機)がGスイッチの固着により作動しない不具合について情報提供、注意喚起の文書を発出した。昨年3月に発生した長野県防災ヘリコプターの墜落事故の事故調査報告書(10月25日発表)では、同機に搭載していたELTが墜落時に作動していなかったことが報告され、固着の可能性が考えられるという。
当該ELTのメーカーはGスイッチ固着の事例を確認し、2014年6月に改良型Gスイッチへの換装を推奨する技術情報を発出していた。また、整備マニュアルでは一般的に、Gスイッチは経年劣化により固着する可能性があり、定期的な点検が重要とされている。長野県の事故機ではGスイッチの点検は実施していたが、記録が残されていなかった。