★KNT-CTHD、過大請求問題で代表取締役人事撤回

　米田社長留任、信頼回復に向けた改革に注力

　KNT-CTホールディングス（KNT-CTHD）は4月25日に開催した取締役会で3月24日に発表した新たな代表取締役人事の内定を取り消すと発表した。当初は小山佳延代表取締役専務が代表取締役社長に昇格し、米田昭正代表取締役社長が取締役会長に就任することとしていたが、子会社の近畿日本ツーリストによる新型コロナウイルスワクチン接種の受託業務における過大請求事案を受け、人事を白紙に戻すこととした。米田社長は引き続き現職にとどまり、コンプライアンスの徹底、ガバナンス体制の強化等再発防止策の構築とグループ全体の信頼回復に向けた諸改革を図るとした。あわせて親会社の近鉄グループホールディングス（近鉄GHD）も米田氏の代表取締役社長の内定を取り消し、代表取締役会長就任が内定していた近畿日本鉄道の都司尚社長が近鉄GHDの代表取締役社長に就任する人事を決めた。

　複数の自治体に対する過大請求明らかに
　原因究明と再発防止対策へ責務果たす