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2023.05.09

WING

JAL、13年ぶりに貨物専用の767型機導入へ

 東アジアで運航、ヤマトとの共同運航にも投入

 日本航空(JAL)の赤坂祐二社長は5月2日に開いた会見で、自社として13年ぶりとなる貨物専用のフレイター機導入を発表した。機材は767-300ER型機のフレイターで、保有する旅客機を改修して全3機を導入する予定。新たなビジネスモデルを構築するため、2023年度末から順次運航を開始するとして、東アジアを中心とした国際線として運航するだけでなく、国内線の運航も視野に入れたハイブリッド運航で機材の稼働率向上を図る考えだ。
 JALではかつて747型機などの貨物専用機を運航していたが、経営が破綻した2010年にはすべて手放し、効率化を図った経緯がある。以降、需要変動の大きい航空貨物事業では貨物専用機を持たず、運航する旅客機の貨物スペースを活用してきたほか、需要に応じて他社フレイター機をチャーター運航するなど、柔軟な事業運営によって効率的に収益を確保してきたところ。しかし貨物郵便事業のさらなる成長に向けて、自社でのフレイター運航再開を決定した。