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2023.05.11

WING

アニコム、麻薬探知犬の訓練適正に関連する遺伝子特定

イヌの躾や訓練、麻薬探知犬の育成効率向上に寄与も

 空港や港など、日本の水際で麻薬など危険薬物の流入を防ぐ麻薬探知犬。日々、その類まれな嗅覚や集中力を活かして大活躍する彼らだが、ペット保険を展開するアニコム損害保険、京都大学、帝京科学大学の研究チームが、麻薬探知犬の訓練適正に関連した遺伝子変異を発見することに成功した。
 研究チームによれば、これによりイヌの行動に関する適切な躾やトレーニング、さらには麻薬探知犬の効率的な育成に寄与することができる可能性があるとしている。
 麻薬探知犬は標的に対する関心の強さのほか、人やイヌに対する友好性など、さまざまな適正が求められる。現在、主としてジャーマン・シェパード・ドッグやラブラドール・レトリーバーの2犬種が活躍しているが、この2犬種は日本国内のみならず、世界的にみても適性試験合格率が30~50%程度に留まり、訓練効率の上昇と、労力・コストの低下を図ることが育成の課題となっているという。