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2018.11.02

ウイングトラベル

JAL、英国で副操縦士拘束・起訴で「お詫び」

アルコール基準値超え、重大な事例で管理徹底

 日本航空(JAL)は、運航乗務員の乗務前日の飲酒による法令違反について、11月1日付で「お詫び」をホームページに掲出した。
 それによると、2018年10月28日(現地時間)、JL44便(ロンドン・ヒースロー国際空港発、東京国際空港行)に乗務予定だった副操縦士から検出されたアルコール値が、英国の法規に定められた規準を超える疑いが生じ、当該副操縦士は現地の警察当局により拘束されたとしている。
 拘束後に改めて検査が行われ、日本時間の11月1日午前5時過ぎに現地警察当局より通知があり、検査の結果は英国の法規に違反するものであり、現地警察当局は当該運航乗務員を起訴したことが判明したとしている。

 

■航空局、飲酒事案相次ぎ「極めて遺憾」
 全航空会社に遵守徹底指導、飲酒の基準強化も

 国土交通省航空局は、定期航空運送事業者の運航乗務員が乗務予定の前日に過度な飲酒をし、運航便を遅延させる事案が連続して発生したことを重くみて、日系の全航空会社に対して11月1日、飲酒に係る航空法等の遵守徹底を求める文書を発出した。
 国交省としては、今後、諸外国等の飲酒に関する基準等を踏まえて、飲酒に関する基準の強化を図るとともに、全航空会社の飲酒に関する航空法等の遵守状況について、安全監査等を通じて厳格に指導監督していくとしている。