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2018.11.02

ウイングトラベル

日本旅行、海外旅行事業を子会社FITに委託

全社員出向、全仕入・造成一本化、直販も

 日本旅行は11月1日付で、海外旅行事業部を15年ぶりに再編し、子会社のフレックスインターナショナルツアーズ(FIT)に集約し、海外旅行事業を一体化した。これにより、FIT社は日本旅行出向3名を含む46名体制から日本旅行出向122名を含む168名体制で、海外旅行商品の企画・仕入・造成・販売など海外旅行の実働部隊を一体化する。ただし、航空仕入や団体旅行の経営戦略や意思決定機能は日本旅行本体に残される。
 日本旅行によると、海外旅行業務を原則全業務、FITへ委託し、全社員がFITに出向。法令・契約対応など必要な組織機能は日旅本体の海外旅行事業部、東日本・西日本海外旅行統括部に置かれる。
 FITの新体制は、1.航空仕入、2.商品事業、3.個人旅行の3つを軸とし、航空仕入には外販営業を含み、個人旅行には新たに設置する新規領域営業を合体させ、東日本営業本部、西日本営業本部それぞれに、航空仕入・販売部、企画商品営業部、個人旅行・新規領域営業部の3営業部体制とする。航空仕入販売部はB2B、企画商品営業部はB2B2C、個人旅行・新規領域営業部はB2B2CとB2C各業務に応じてチームとデスクを配置する。
 一方、日本旅行本体の海外旅行事業部には、東日本と西日本に各海外旅行統括部を設置し、直下に航空仕入部を置き、その下に団体チーム、海旅センター、渡航手続センターが入る。また、事業部直下に航空戦略室が残る。
 今後はFITに企画、団体、個人にまたがる海旅事業全体の仕入、造成機能を一本化し、直販機能も付加する。

 

※写真=日本旅行海外旅行事業の新旧組織図