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2023.07.10

WING

北海道エアポート、国際線復便で赤字幅圧縮

 国際旅客93万人、国内はコロナ前の2割弱減に

 北海道エアポートがこのほど発表した2022年度連結決算(2022年4月1日-2023年3月31日)は、売上高が373億9100万円(前期比121億8200万円増)で、営業損失が125億3900万円(106億5800万円回復)、経常損失が201億1600万円(110億6300万円回復)、当期純損失が198億8800万円(112億2400万円回復)と、航空需要の増加によって増収となったものの、コロナ禍の痛手を補うまで至らなかったため、赤字決算となった。
 道内7空港(新千歳、稚内、釧路、函館、旭川、帯広、女満別)を運営する北海道エアポートの22年度業績は、22年7月に新千歳空港国際線の運航が再開し、11月以降には水際対策緩和による急回復など、国際線旅客数が93万人となった。国内線旅客は前年度比81.5%増(19年暦年比18.4%減)の2131万人だった。そのため年度合計の旅客数は前年度比89.4%増(19年暦年比26.3%減)の2224万人と、航空需要の回復が見られた。また7空港での着陸料など航空収入や、駐車場関連の事業収入に加え、22年4月に合併した札幌国際エアカーゴターミナル、函館空港ビルデング、旭川空港ビルでの賃貸収入などを計上したものの、コロナ禍前の水準までは回復しなかった。

※この記事の概要
 国際線、ソウル線再開などで単月5割回復
 資金リザーブ活用など手元流動性確保  など