WING
メトロウェザー、NASA向け2台目風計測装置が米で稼働へ
大阪市ATCビルに1台目設置、ネットワーク構築へ
京都大学発スタートアップのメトロウェザーは現在、米航空宇宙局(NASA)の「SBIR(Small Business Innovation Research)プロジェクト」を通じて、NASAのテストフィールド周辺の風速や風向といった風況観測を行っている。すでに同社が開発したドップラー・ライダー1台がNASAのテストフィールドに設置済みにあるほか、2台目の装置も搬入。6月末の段階で、2台目の装置に関しても、まもなく観測を開始することを明かした。
メトロウェザーによれば、2台のドップラー・ライダーを活用することにより、「データを取得する範囲が重なる部分が発生し、より多くのデータを取得することができる」ようになるとのこと。通常、1台のドップラー・ライダーでは2次元測定しか行うことができないが、2台目の装置を設置することでデータを融合し、3次元測定することが可能になるという。
ちなみに、メトロウェザーは2021年8月、マイクロウェザーデータとアナリティクを展開するTruWeather Solutionsと提携。NASAの「都市の気象センシングインフラ」に係るSBIRプロジェクトをサポートしていくことを発表していた。
※この記事の概要
ドップラー・ライダーって何?
大阪市では複数台設置を計画
万博会場上空カバーで空クル運航サポート
更なる小型化へハンディやリュック型開発も
など