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2023.07.18

WING

イプシロンS第2段モータ、点火57秒・圧力7.5MPaで爆発

 点火20秒後当たりから予測乖離、ノズル駆動は爆発まで正常
 
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、去る7月14日に秋田県能代試験場で発生した「イプシロンS」ロケット搭載用の第2段モータ地上燃焼試験の爆発について、モータ点火後、20秒あたりから燃焼圧力が予測圧力から乖離が始まったことを明らかにした。その後、モータ点火後約57秒の時点で燃焼圧力が約7.5MPに達したところでモータが爆発したとした。
 JAXAは地元住民や地域関係者に謝意を表明しつつ、7月17日午前10時30分時点で人的被害報告および第三者物的被害は確認されていないとした。
 その一方で、JAXAの設備としては真空燃焼試験棟およびその内部設備が損壊したほか、実験場内隣接建屋の窓ガラスや扉などが破損したことを明かした。

※この記事の概要
・爆発に至るまで現在分かっていることとは?
2段モータは「強化型」をさらにサイズアップ
 今回の燃焼試験の目的は何だっのか?