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ANA、待ちに待った羽田第2PTB国際線の運用再開
国内線へ高い乗継利便、国内最大級ラウンジも完備
全日本空輸(ANA)は7月19日、羽田空港第2ターミナル国際線エリアを発着する運航便を、約3年3カ月ぶりに再開した。再開初便となるNH859便が午前8時53分にスポットアウトし、9時10分には目的地の香港に向けて飛び立った。
ANAによれば、NH859便の予約数は169名(座席数:240席)だった。再開初日に第2ターミナル国際線エリアを出発する旅客は計806名、搭乗率69%を予定しているという。
羽田空港第2ターミナル国際線エリアは、コロナ禍直前の2020年3月29日に開業。しかしながらパンデミックが急速に拡大し、国際線の運航便数が激減したため、4月11日には閉鎖された。
運用再開から当面の間、第2ターミナル国際線エリアを出発するANA便は、香港(NH859)、台北松山(NH851、NH853)、ロンドン(NH211)、上海虹橋(NH969)の4路線5便のみと限定的なスタートとなる。これはコロナ禍において保安検査場などの人手不足が課題の一つとなっているためだ。
しかしながら、第2ターミナル国際線エリアには、ANAが誇る国内最大級のラウンジが整備されているほか、国内線との乗継利便性が高いことから、ANAとしては今後段階的に第2ターミナル国際線エリアを発着する運航便を拡大していく方針だ。
同日、報道陣の取材に応じたANAの井上慎一社長は「3年3カ月。待ちに待ったこの日がやっと来た。大変嬉しくワクワクした気持ちでこの場にいる」と、第2ターミナル国際線エリアの運用再開を歓迎した。
※写真=香港へ向けて出発する第2ターミナル国際線エリア出発初便
※この記事の概要
・羽田第2PTB国際線エリア再開で井上社長は何を語る?
・ANA国際線便数、コロナ前比7割弱まで回復
羽田国際線便数はコロナ前水準に
・人気のハワイ、6月はコロナ前9割水準
・アウトバウンドはアジア人気、訪日好調で経済寄与 など