記事検索はこちらで→
2023.07.24

WING

ユーロコントロール、高高度空域ConOps策定

 HAPSやサブオービタル機まで幅広くカバー

 ユーロコントロールは「SESAR 3JU」プロジェクトECHO(The European concept for higher airspace operation)で検討されてきた高高度空域の新たなConOps(運用コンセプト)を策定した。
高高度帯はかつて、ロケットや軍用機のために確保された空域だったが、現在では従来型の航空機の運用レベルを遥かに上回る飛行レベルで運用する幅広いツールが登場。長時間飛行可能な気球から、低速で移動する高高度プラットフォーム・システム、サブオービタル極超音速機まで多岐にわたる。

※画像=ユーロコントロールは高高度空域のConOpsを策定した(提供:ユーロコントロール)
 ECHO ConOpsは、約6万フィート以上の空域における空域運用の調和されたアプローチを定義するもので、増大する需要に対応するために必要な将来の役割、手順、インフラを明確に定め、安全な運用と軌道分離を確保するための飛行前戦略的デコンフリクションとともに、低空から高速の乗り物、宇宙ミッションのさまざまなニーズをカバーするものとなっているという。
 ECHOプロジェクトのコーディネーターを務めるヘンク・ホフ氏は「このプロジェクトは、欧州がこの問題に関して明確な立場を確立し、将来のより高い空域需要について共通理解を得ることに貢献した」とコメント。「このことはICAO内で開始されようとしている高高度空域の運用に関する作業に反映され、必要な場合には、強固な交通管理ソリューションを開発するための基礎となる。世界的に調和されたアプローチを確保するのに役立つだろう」との認識を示した。