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2018.11.07

WING

日本郵船2Q決算、航空運送事業は79億円の損失

NCAは747-8Fに一本化し、特別損失を計上

 日本郵船グループは10月31日に2019年度第2四半期決算を発表した。第2四半期の売上高は対前年同月比14%減少した約9156億7000万円と減収。損益面でも、営業損失41億9400万円、経常損失90億2900万円となった。この結果、四半期純損益は前年の62億9100万円の黒字から、97億9500万円の赤字と、第1四半期に続き赤字となった。

 

NCAは10月末時点で保有11機中5機が復帰
保有機種を一本化し、4Q末には8機体制に

 

 このうち日本貨物航空(NCA)による航空運送事業については、売上高が74億円と前年同期比31.3%減少。経常損益では前年同期の8億円の損益から62億円の損益と赤字が拡大している。
 輸送重量は前年同期比75.2%減少した3万6千トンに縮小。輸送量(RTK)は1億8300万トンキロと前年同期比78.6%減、供給量(ATK)は2億7800万トンキロと前年同期比77.3%減となった。
 第1四半期に続き、機体の安全性を確認するために6月中旬から運航する航空機全機を運休としたことが影響しており、10月末現在では運航する11機のうち運航再開した機体は5機となっている。既に上海線、香港線、北米線、欧州線に就航しているが、前期比減収となり損失を計上した。
 NCAでは今後の改善措置として、運航機種を747-8Fに一本化することを決定。これに伴い保有する747-400Fや予備エンジンの減損損失等の特別損失を計上している。また今後の機材復帰スケジュールとしては、第3四半期末で6機体制、第4四半期末で8機体制にする予定だ。