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2023.07.31

WING

令和5年版防衛白書、周辺動向に語気強め警戒

 三文書策定で激変、露侵略や米中競争など言及

 

 防衛省は、2022年4月から2023年3月までの防衛関連の取組みをまとめた「令和5年版防衛白書」を発表した。22年度は、防衛力の抜本的強化に向けた防衛三文書策定の初年度ということで、相手領域での反撃が可能なスタンド・オフ防衛能力の獲得や、無人アセット防衛能力獲得に向けた取組みなどについて明記した。さらにロシアによるウクライナ侵略をはじめ、中国や北朝鮮の軍事動向とともに、米中競争や台湾情勢について重点的に取り上げるなど、周辺地域で加速度的に変化する安全保障環境を見据えて語気を強め、警戒を強化するる姿勢を示した。
 防衛白書では、基本的に今年3月までの22年度の防衛関連事項を取り上げているが、今年4月に発生した陸上自衛隊ヘリの事故や、5月のG7広島サミットなど、一部の重要とされる事象をについても説明し、日本での防衛関連の事象を網羅する。今後は書籍として、書店などで冊子版を発売するほか、英語版や中国語版などへ展開して、日本の取組みを国内外へ伝えていく予定としている。

 

※図1=自衛隊員が書いた表紙(提供:防衛省)

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