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2023.08.17

WING

日本空港ビル、第1四半期は3年ぶり四半期黒字に

 国際旅客すでに9割まで回復、通期予想上方修正へ

 日本空港ビルデングの2024年3月期第1四半期決算(2023年4月1日~6月30日)は、売上高が前年同期比137.4%増の459億9600万円で、営業利益が55億2000万円(前期62億100万円損失)、経常利益が50億1400万円(前期64億3600万円損失)となり、四半期純利益が35億3400万円(前期26億5100万円損失)となった。羽田空港の旅客数が急速に回復したことに伴い、各事業で売上が増加したため、2019年第3四半期以来の四半期黒字となった。
 約3年もの間、航空業界に多大なダメージを与えた新型コロナウイルス感染症は、今年5月に感染症法上の5類へ引き下げられたことに伴い、国内では行動規制が全面的に解除され、国際線では水際措置が終了したことで着実に需要が回復に向かった。この4~6月の羽田空港の旅客数を見ると、国内線旅客は前年同期比1.4倍になり、コロナ禍前の2019年同期と比べると約9割まで回復し、国際線では前年同期比で7倍強にもなり、2019年比では約9割と、コロナ禍前の水準に近いレベルまで回復したため、大幅に業績が回復した。