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2023.08.17

WING

DLR設計チャレンジ、DHBWラーフェンスブルクが1位

 今年の課題は被災地のネット回復用空中システム設計
 
 ドイツ航空宇宙センター(DLR)が開催した「DLRデザインチャレンジ2023」において、バーデン・ヴュルテンベルク州立協同大学(DHBW)ラーフェンスブルクの学生チームが考案した、「センチネルシステム」コンセプトが1位を獲得した。今年の課題は、インターネット接続を再確立する空中システムを設計することだった。
 毎年恒例となった同チャレンジは今年で7回目。今年3月中旬にブラウンシュヴァイクのDLR会場でキックオフイベントが開催され、学生たちは約4カ月間、それぞれのコンセプトの開発に取り組んだ。
 地球温暖化による気候変動の影響で、世界各地で地上通信インフラが破壊される自然災害リスクが高まっている。そこで今年の「DLRデザインチャレンジ2023」では、インターネットの再接続する空中システムをテーマに設定した。
 今年の課題は2040年までに就役することが可能であり、かつシステム・オブ・システムのフリートの一部として機能し、長期間にわたって広域のインターネット接続を回復する空中システムを設計することだった。通信経路の確保に加え、空中システムには被災地の地上観測を行う機能も求められた。さらに、継続的な運用の効率性と災害発生時の迅速な運用準備という要件も両立させることも、重要な焦点とされた。

※この記事の概要
・出場5チームの設計コンセプト など