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日本空港ビル中間決算、旅客増など売上27.2%増
TIAT子会社化影響も大幅な増収増益に
日本空港ビルデングが発表した2019年3月期第2四半期決算(2018年4月1日~9月30日)は、羽田空港国際線・国内線とも旅客数が前年を上回ったことや、東京国際空港ターミナル(TIAT)の連結子会社化による収益構造の変化によって、売上高が前年同期比27.2%増の1374億2300万円となって、営業利益が92.1%増の129億6100万円、経常利益が34.4%増の117億6100万円、四半期純利益が355.3%増の282億200万円と、大幅な増収増益となった。
日本空港ビルによると、今年度上半期の航空旅客数は、自然災害などの影響が見られたものの、国際線および国内線ともに当初予想を上回る旅客数となったため、商品売上や飲食売上などで堅調に推移。特に、空港型市中免税店では営業施策の効果もあって、予想を上回る売上となった。利益面では、売上の増加に加えて、上期に予定していた修繕費や業務委託費の一部が下期へ変更したことで、前年同期を大幅に上回るかたちとなった。
通期予想、旅客好調で上方修正
2019年3月期通期(2018年4月1日~2019年3月31日)予想としては、収益・利益とも前回予想から上方修正した。売上高は前回予想より4.2%増の2771億円とし、営業利益が5.9%増の217億円、経常利益が7.2%増の194億円、当期純利益が3.5%増の324億円と予想した。
航空旅客は、上期の好調から通期としても堅調に推移する見込み。売上の上ぶれを予想した。費用面では、上期からの一部費用発生や、旅客ターミナルの新規工事などによる修繕費の増加、人材確保に伴う人件費の増加を見込む。しかし、利益面では売上の増加に伴って前回予想より上ぶれるものとして上方修正した。
※写真=大幅な増収増益となった日本空港ビル。国際・国内とも旅客増となったほか、TIATの子会社化による影響も