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2018.11.09

WING

統幕、露IL-38が日本海を長距離飛行

北空・中空・西空の戦闘機が緊急発進

 統合幕僚監部は11月8日、ロシアのIL-38哨戒機1機が山陰沖から北海道沖にかけて、午前から午後まで飛行したことを確認。北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊の戦闘機を緊急発進させるなど対応したことを明らかにした。同機による領空侵犯や危険な行為などはなかった。
 ロシアのIL-38哨戒機はこのたびの飛行で、一旦南西方面へ飛行し、対馬海峡手前から引き返すかたちで日本列島に沿うかたちで北東方向へ飛行し、北海道沖から領空を離れていった。IL-38は今年10月18日にも能登半島沖から秋田県沖まで長距離飛行を行っていて、今年度になって同型機の飛行を公表するのは4度目となる。何らかの任務あるいは訓練を行っているものと見られるが、行動の詳細については不明としている。

 

※写真=ロシアのIL-38哨戒機の飛行公表は、今年度4度目のこと(提供:統合幕僚監部)