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2023.09.01

WING

成田5番街エリアに「JAPAN FOOD HALL」オープン

 約65億円で増改築、増える外国人・乗継ぎに対応

 

 成田国際空港第2ターミナルで8月31日、制限エリア内の飲食店エリア「JAPAN FOOD HALL」(ジャパンフードホール)の開業前プレス内覧会が行われた。このエリアには、日本の食文化とジャパニーズ・モダンをテーマに10店舗が軒を連ね、出国する旅客だけでなく乗継旅客に対して日本ならではの食事を提供する。本来は、2021年12月には開業できる見通しだったが、感染症影響からの回復を待ち、今年9月にようやくオープンできるようになった。
 成田2タミは、コロナ禍前の2019年度に増加の一途をたどる航空需要に対応するため、総事業費約65億円でナリタ5番街の増改築によって、飲食店や免税店などの拡充を図った。かねてから2タミの制限エリアでは旅客に対する飲食店の数が十分とはいえず、需要のひっ迫が懸念されていたところだった。
 成田国際空港会社の田村明比古社長は内覧会前のあいさつで、コロナ禍によって成田空港が甚大な被害を受けたものの、急速に回復する航空需要を背景に「長いトンネルを脱しつつある」と話すと、成田空港の国際線旅客は現在、コロナ禍前の約7割まで回復しており、インバウンドだけ見れば約9割の回復まで達していると説明。壊滅的なダメージを受けた成田のリテール関係は、8月の業績が「19年の水準を上回る」まで回復したことを説明した。その中で「自由に旅行できる環境が戻ってきた」なかで新規の飲食店エリアをオープンできることになり、さらなる空港の発展に期待を込めた。

 

※写真1=「ジャパンフードホール」はジャパニーズモダンの内装

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