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KNT-CTHD中間決算、自然災害影響で減収
営業・経常益もマイナス、純利益は税負担減で増加
KNT-CTホールディングスが11月8日発表した2018年度中間期(2018年4月〜9月)決算は売上高が前年同期比0.7%減の2074億9700万円、営業利益が43.8%減の15億2700万円、経常利益が37.1%減の17億1100万円、中間純利益が3.4%増の16億5200万円となった。
売上高は海外旅行事業は堅調に推移したものの、国内旅行事業は地震や豪雨など自然災害が相次いだことを受け取扱高が大きく落ち込んだことが響いた。利益は減収に加え、事業構造改革関連費用で1億800万円の特別損失を計上したことなどにより、営業、経常利益は2ケタの減少となった。純利益に関しては旧近畿日本ツーリスト個人旅行をクラブツーリズムに吸収合併したことに伴う税負担の軽減効果により、純利益に関しては前年同期比プラスとなった。
同社は従来「個人旅行事業」「団体旅行事業」「その他」の3事業を決算の報告セグメントとしていた。しかし事業構造改革に伴いグループ会社を従来の個人、団体という旅行別形態から地域旅行会社と訪日旅行の専門会社を基軸とした会社群に再編した。これにより各事業会社は個人・団体旅行の区別なく、すべての旅行関連需要の獲得を目指す体制となり、グループの事業を一体として捉えることが合理的であると判断し、事業セグメントを「旅行業」に一本化した。このため今期の決算発表からセグメント記載を省略している。
自然災害関連、グループ全体で約40億円減収
クラツーのバス事業、収益増へ体制見直し検討
18年度通期の業績予想を下方修正
需要回復基調も上期の落ち込み分を補いきれず
■KNT-CT上半期総取扱額、0.9%減2513.2億円
海外旅行5.9%増も国内旅行が5.0%減に
※写真=2018年度の中間決算を発表するKNT-CTホールディングスの関係者。写真左から加藤真人取締役、中村哲夫取締役、瓜生修一取締役