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2023.09.07

WING

ニュージーランド、水素旅客機就航で年50万トンCO2削減

 エアバス・ニュージーランド航空、コンソーシアムが報告書

 エアバスは9月6日、水素旅客機がニュージーランド国内線に就航すれば、2050年までに毎年90万トンのCO2排出量を削減できる可能性があることを発表した。これはニュージーランド航空、クライストチャーチ空港、フォーテスキュー社、ヒリンガ・エナジー社、ファブラム社ら計6社で結成した「ニュージーランド水素航空コンソーシアム」がまとめたもの。
 報告書のなかでコンソーシアムは、ニュージーランド国内においてグリーン水素航空機の社会実装を可能にするためには、(1)グリーン水素の製造をサポートするために、ニュージーランドにおいて、手頃な価格の新世代再生可能エネルギーの規模を拡大すること、(2)再生可能電力を必要な場所に送るための送電・配電能力を開発すること、(3)グリーン水素のエコシステムを構築し、サポートするための政策と規制を策定すること、(4)グリーン水素の安全な製造、流通、利用を確立するために新たなシステムとプロセスを開発すること、そして(5)グリーン水素の商業的な実行可能性を確保するために、グリーン水素の製造と供給のコスト効率を高めることなどが必要と提言した。