超速な展開可能なタレス「Spy’Ranger」、情報戦で勝利に導く

　わずか2名・20分で展開可能、その優れた能力とは？

　不法な飛行をするドローンに対するシステムの開発に長けている仏航空宇宙大手タレスだが、一方で独自のUAV開発にも力を入れている。その一つが「Spy’Ranger」だ。カタパルトを使って、スッと軽やかに短距離で飛び立つ同機だが、その能力の高さは折り紙付きだ。
　とりわけ前線では情報収集能力が作戦の成否はもちろん、一瞬の判断によって大きな戦果を残すこともあろうし、あるいは逆に被害を受ける分かれ道となる。その意味で昨今、ウクライナ戦争では、ドローンが極めて有用なツールであることが実証された。

※写真＝タレスの「Spy’Ranger330」。それほど大きくないサイズだがその性能は折り紙付き