英国管制の大規模障害はなぜ発生した？

　1500便運休など大混乱、英当局独自調査へ

　去る8月28日に英国の全国航空管制サービス（NATS）で発生した大規模なシステム障害について英航空当局（CAA）は、システム障害が発生した原因と、NATSが問題にどのように対応したのか、独自調査を開始する方針を明らかにした。
　今後、同様のケースが発生することが無いように教訓とすることはもちろん、万一、NATSが法定義務およびライセンス義務に違反した可能性があることが明らかになった場合、CAAとして適切な措置を講じることに言及した。CAAによる独立調査結果は、9月末までに公表する予定だ。
　これに先立ってNATSは9月6日にCAAに対して初期的技術調査報告書を提出。このなかで、システムが飛行計画処理を停止するという異常が発生していたことが判明しており、システムは安全を優先するために飛行計画の処理を停止していたとのことで、管制サービスを継続するには、手動操作が必要となったことを明らかにした。

※この記事の概要
・大規模障害発生の原因はウェイポイント名に　など