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PW1100Gコンタミ問題、一度の検査で検出しきれず
IHI盛田領域長、整備能力向上やスペア供給拡大等検討
IHI航空・宇宙・防衛事業領域の盛田英夫領域長は9月20日、一部のPW1100G-JMエンジンのディスクに使用された粉末冶金にコンタミネーションが発生した問題について、当初は一度非破壊検査を行えば、欠陥を発見することができるだろうと考えられていたところ、調査を進めた結果、「一度の検査ではすべて検出しきれない可能性があることが分かった」ことを明らかにした。
また、リスク・レベニュー・シェアリング・パートナー(RRSP)としてプログラムに参画している結果、多額の費用負担が生じる見通しにあるなか業績への影響は避けられそうにもないと判断した市場でIHIなど、日本の関連株価が急落。盛田領域長は「RRSPの制度そのものを変えるモチベーションは今のところもっていない」と前置きしつつも、「この問題に関してどうするのかということは協議対象だろう」と話し、今回の問題に限って、費用負担のあり方をプラット&ホイットニーらと協議する可能性を示唆した。