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2023.09.26

WING

〈~空の日特別寄稿~〉 ダイナミックな空港へとテイク・オフ

東京国際空港長 松岡慎治

 東京国際空港がある羽田という地域は、大正時代から水陸両用飛行機の離着陸が行われ、1939年(昭和14年)に初めて四大陸と二大洋を連続周航した「ニッポン号」も羽田から離陸しました。(ニッポン号の機長、中尾純利氏は初代東京国際空港長です)令和5年は、初の国営民間航空専用飛行場が羽田に設置されてから92年、連合国軍に接収された羽田飛行場が日本に返還され東京国際空港となってから71年目の年にあたります。
 東京国際空港(羽田空港)は、今から4年前、2019年に総旅客数が過去最高の8740万人を記録し、ACI(国際空港評議会)のランキングにおいて世界で5番目に利用者の多い、首都東京のみならず日本の玄関口としての役割を担っていました。
 東京オリンピック・パラリンピック大会開催を契機として、ビジネスジェットターミナル新設等特に国際線利用者へのサービス向上を図る施設を相次いで供用開始しましたが、新型コロナウイルスの影響により、2020年以降旅客数順位は圏外まで落ち込みました。