H3失敗、H-II以来の実績重視で対策・評価不十分

　JAXA、H3試験機1号機失敗の背後要因を分析
　
　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は9月25日に開かれた文部科学省の宇宙開発利用部会調査・安全小委員会において、日本の次期基幹ロケット「H3」ロケット試験機1号機の打上げが去る3月7日に失敗した背後要因として、H-II以来の実績を重視したことなどによって、対策や評価が不十分だったことなどが背景にあるとの分析を明らかにした。
　「H3」ロケット試験機1号機は午前10時37分55秒に、種子島宇宙センターから打ち上げられたものの、第2段エンジンが着火せず、所定軌道に投入する見込みがないとして指令破壊信号を送出して、打上げ失敗となった。