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2023.09.27

WING

アストロスケール、「ADRAS-J」打上げ後ろ倒し

 ロケット・ラボ打上げ失敗で調査

 

 スペースデブリ除去サービスなどの展開を目指すアストロスケール創業者の岡田光信最高経営責任者(CEO)は9月26日、今年11月に打上げ予定だった「ADRAS-J」(Active Debris Removal by Astroscale-Japan)の打上げ時期の発表が後ろ倒しとなったことを明らかにした。
 これは同衛星を打ち上げる予定だったロケット・ラボ社(Rocket Lab)が開発した「エレクトロン」(Electron)が9月19日、「Acadia 2」を搭載して打上げに臨んだものの、第1段分離後に異常が発生して失敗、その原因究明が必要となったため。
 「ADRAS-J」の新たな打上げスケジュールは現段階で明らかになっていないが、アストロスケールとしては「ニュージーランドへの出荷準備ができている」ことを強調。「エレクトロン」を打ち上げるニュージーランドのマヒア半島第1発射施設での打上げに向けて、「ADRAS-J」を出荷するべく、万全の体制にあるとした。

 

※写真=ニュージーランドへの打上げに向けて準備万端の「ADRAS-J」(提供:アストロスケール)

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