リリウム、電気推進システム組立作業を開始

　リリウム中核技術、来年後半の有人飛行へ前進

　eVTOLの開発を進めるリリウムは、開発中の「リリウムジェット」の電気推進システムの組立作業を開始することを発表した。推進システムは、ドイツのヴェスリング本社の隣にある専用施設で組立作業が行われる。
　同社はこのマイルストーンの達成について、商業運航開始に向けた目標に向けた新たな画期的なマイルストーンのクリアであると評価。2024年後半の有人飛行達成に向けて、大きな前進を示したものとの見解を示した。
　電動推進システムの組み立て作業の第一段階では、シャフト、磁石、チタン製コンプレッサーファンを含む推進システムの回転部品が組み立てを行い、eモーター・ステーターやガイドベーン（構造支持と冷却用）などの関連する静的部品を設置する。今年後半には作業の第二段階へと移行し、ユニークな設計を有する機体へと統合を進めていく計画だ。

※写真＝リリウムが電気推進システムの組立作業を開始。来年の有人初飛行へ向け大きなマイルストーンをクリア（提供：リリウム）