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2023.09.29

WING

ジョビー、エドワーズ空軍基地にeVTOL初号機納入

 半年前倒しで納入、来年初頭に2機目引き渡し

 

 eVTOLの開発を進めているジョビー・アビエーションが、米空軍のエドワーズ空軍基地に開発した機体の初号機を納入した。機体の引き渡しは去る9月25日(米カリフォルニア州現地時間)に行われた。トヨタ自動車やANAホールディングスら日本企業も熱視線を送るジョビー・アビエーションだが、今回の機体納入は計画上、2024年に引き渡す予定だったもので、同社は「約半年前倒しで納入することに成功した」としている。
 この航空機はカリフォルニア州マリーナにあるジョビー・アビエーションのパイロット生産ラインで製造された最初の機体。少なくとも今後1年間はエドワーズ空軍基地に駐留し、米空軍が共同飛行試験運用のために専用に建設した施設で、同社が基地内で充電と地上支援設備を提供する。
 両者は貨物および人員輸送など、現実的なミッションを設定して機体の能力を実証する方針で、飛行試験と運用を実施する。さらにエドワーズ空軍基地内で米空軍のパイロットや機体のメンテナンス・クルー訓練も行われ、米国防総省にeVTOL機の性能に関する知見を提供する計画だ。一方でジョビー・アビエーションとしては米空軍との共同実証を通じて、2025年の民間旅客サービス提供開始に向けて、さまざまな知見を獲得することができる。

 

※写真=エドワーズ空軍基地にジョビーの機体が半年前倒しで納入された(提供:NASA)

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